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30歳代半ばまでの化学物質曝露が乳がんの発症リスクに


女性が30歳代半ばまでにある化学物質や汚染物質に職業的に曝露されると、閉経後の発がんリスクが3倍になるとの研究結果が発表されました(Occupational and Environmental Medicine(2010; 67: 263-269))。

今回の研究結果は、1996、97年にモントリオールで乳がんと診断された閉経後女性(当時50〜75歳)556例と年齢と診断日が一致し、他一連のがんに罹患している女性対照群613例の計1,169例を対象とした研究から得られました。

化学者と産業衛生管理者によって、これらの女性が在職中に曝露された約300の異なる物質のレベルが調査されました。 乳がんリスクと関連する因子を考慮して解析したところ、これらの物質のうちいくつかの職業的曝露と乳がんリスクとの間に関連性が認められました。対照群と比べて、このリスクは36歳までの曝露で最大となり、この年齢までの曝露期間が10年増すごとにリスクは増大しました。

仕事中に合成繊維や石油製品に曝露された女性は、リスクが最も高いことが明らかになった。また、アクリル繊維に職業的に曝露された女性では、乳がんリスクは7倍となりましたが、ナイロン繊維に曝露された女性ではほぼ2倍でした。

ホルモン反応性によって腫瘍を分類したところ、単環芳香族炭化水素(原油の副産物)やアクリルとレーヨン繊維に曝露された女性では、曝露期間が 10年長くなるごとにエストロゲンに反応し、プロゲステロンに反応しない乳がんを発症する可能性が2倍以上になりました。

石油製品中に認められる多環芳香族炭化水素に36歳までに曝露された女性では、エストロゲンとプロゲステロンのいずれにも反応する乳がんの発症リスクが3倍になりました。

今後も引き続き調査が必要となりますが、予防原則に従って、石油製品に暴露することを避けることになるでしょう。石油の時代は健康の面からも終焉を迎えているのです。


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