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健康的な3つの習慣が乳癌(がん)リスクを軽減


  • 定期的に運動をする(心拍数を上げる20分間の運動を週5回以上)
  • 正常な体重を維持(ボディマス・インデックス (BMI)が18.5〜25)
  • アルコールの摂取を適量に抑える(1日1杯未満)

といった健康的な生活習慣を維持する女性は、近親者に乳癌(がん)患者がいる場合であっても乳癌リスクを軽減できることが、新しい研究で明らかにされました(Breast Cancer Research(乳癌研究)」10月12日号)。

女性の健康イニシアチブ (WHI)」研究に参加した50〜79歳の米国女性のデータを分析しています。5.4年の追跡期間中、1,997人の女性が浸潤性乳癌であると診断されました。乳癌の既往歴のある女性および遺伝的要素の強い若年性乳癌(45歳未満で診断されたもの)の家族歴のある女性は除外しました。

その結果、晩期発症型乳癌の家族歴のある女性では、3つの習慣をすべて守っている人の年間の乳癌発症率が1,000人に6人であったのに対して、どの習慣も守っていなかった女性では年間1,000人に約7人でした。家族歴のない女性では、この習慣を守っている人は年間1,000人 に3.5人が乳癌と診断されたのに対し、いずれも守っていなかった女性は年間1,000人に4.6人でした。

この研究によって、母や姉妹が乳癌になった女性が自分自身も乳癌になる運命にあるという思い込みは生活習慣改善で覆すことが可能であることを示しています。おそらくこの生活習慣は健康的な生活を送っているひとのほんの代表的な指標であって、それに関係している食習慣などの違いが乳がん発症を抑制していることは間違いないでしょう。


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