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閉経後乳がん,身体活動量の増加とホルモン補充療法(HRT)回避で3割が予防可能


乳がんの危険因子については多くの研究・報告が寄せられています。 ドイツがん研究センター(DKFZ)とハンブルク大学病院との共同研究の結果,閉経後に生じる乳がんの約30%は,身体活動量を増やし,ホルモン補充療法(HRT)を回避することで予防できそうであることが報告されました。

今回の研究は,閉経後の乳がん発症の危険因子を探るべく2002〜05年にライン・ネッカー・カールスルーエ地域とハンブルク近郊の住民を対象に実施されたMARIE(Mammakarzinom-Risikofaktoren-Erhebung)研究のデータを活用した症例対照研究。

閉経後に乳がんを発症した3,074例,女性対照群6,386例を対象とし,これまでの研究で乳がん発症の危険因子の可能性ありとされていたHRT,身体活動量,過体重,飲酒の4項目に的を絞って検討しました。個々の危険因子,ないしは複数の危険因子の特定の組み合わせに起因すると考えられるがんの割合をPAR(population-attributable-risk)を用いて解析しました。

その結果,とりわけHRTと身体活動不足が乳がん発症リスクの上昇につながっていることが示されました。その一方で,飲酒と過体重が乳がん発症リスクに与える影響は相対的に小さかったようです。

閉経後に発症した浸潤性乳がんで見ると,HRTのPARは19.4%,身体活動不足のPARは12.8%であった。この2つの危険因子がともに存在しない場合には,閉経後の浸潤性乳がんの29.8%,受容体陽性乳がんの37.9%を回避できることも示された。

この結果はドイツの状況を反映するものであり,生活スタイルが違う国では全く異なる結果が得られる可能性もあるとしています。

この研究の意義は、乳がんの危険因子としてライフスタイルがあることを示してくれたことでしょう。乳ガンは決して、遺伝子病ではなく、環境因子による慢性病なのです。


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