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乳がん検査一般を受けられる際のこころ構え



現場の医師たちは最悪の場合を想定して検査を進めていくのが基本です。ただし、医師の知能と経験により判断は変わってきます。

マンモグラフィー、乳房エコー、乳房MRIなどの画像上で乳がんが疑われる場合は、針生検査、マンモトーム生検を勧められることが多いと思います。針生検査とマンモトーム生検の違いは、検査する範囲がマンモトーム生検の方が広いことです。

癌は微小癌の段階では画像でも検出できませんので、理論的には乳房全体を生検しなければなりませんが、実務上腫瘤付近の生検で問題なければよしとするというルールにしているだけです。

ですからマンモトーム生検で問題なくても、癌が存在する場合はありますし、針生検で問題ない場合で癌が存在しない場合もあります。

したがって、人間の目に見えない、検査で検出できない微小な癌はランダムに私たちに起こっている(実際に私たちの人体には毎日6,000細胞の癌細胞が発生しています)ことを肝に銘じて、余計な不安を払拭し、生活習慣改善に励むことが必要でございます。

マンモグラフィー、乳房エコー、乳房MRIなどの画像上、乳がんが疑われても、生検で異常なければ一応は安心されてよいでしょう。癌がある場合でも、そのときに最善の治療を考えていくことになりますので、あまりご心配されないでください。

医療も含めてこの世の中に「絶対」という物差しは存在しませんので、リラックスして検査に臨まれてください。

  • 乳がんの拡がりの範囲をとらえることができる
  • 乳腺症などの良性のものとの区別は難しい
  • 拡散強調画像、MRSなどの撮影法を加えると乳がんの診断の特異性が高くなり、乳がんの治療効果の判定に応用できる。

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