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乳がんのQ&A

乳がんでお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。

Q6.48歳の女性です。右の浸潤性乳がんと診断され、右乳房切除し、術後放射線療法をいたしました。幸いにして転移はありませんでしたが、乳がん組織検査でエストロゲン受容体が陽性でした。今後ホルモン治療を受ける予定になっています。どのような副作用があるかを教えてください。よろしくお願いいたします。

A.ホルモン治療は抗エストロゲン製剤であるタモキシフェンという薬剤を使用いたします。この薬剤はエストロゲン受容体が陽性の初期乳がんの再発率および他方(健側)の乳がんの発生率を下げるという結果が報告されています。

5年の長期にわたって投薬が行われるため、ご指摘のように副作用は気にかかるところです。タモキシフェンの副作用で特に注意すべきものは、エストロゲン様作用による子宮体がん、子宮肉腫、静脈血栓症です。

タモキシフェンの副作用による子宮体ガンは初期で発見されることが多いため、適切な早期治療で完治することは可能です。しかし、発見が遅れると命とりになりますので、定期的なチェックが必要となります。


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