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乳がんのQ&A

乳がんでお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。

Q7.58歳の女性です。左の1.7cm大の浸潤性乳がんと診断され、左乳房切除し、リンパ節をとりました。術後の組織検査でリンパ節10個のうち1個に転移が見つかっています。また乳がんの遺伝子検査でハーセプチンが効果あるということを主治医に告げられました。しかし、副作用が心配です。どのような副作用に気をつけたらよいでしょうか?

A.乳がんの大きさが2cm以下(T1)で、リンパ節転移が1つ(N1)というご結果からは乳がんのステージIIAと考えます。この場合、一般的には抗がん剤などの術後の補助療法を行います。

乳がん細胞の検索でエストロゲンおよびプロゲスチンレセプター陽性の場合、タモキシフェンという薬剤を使用いたします。この薬剤はエストロゲン受容体が陽性の初期乳がんの再発率および他方(健側)の乳がんの発生率を下げるという結果が報告されています。

HER2という遺伝子が過剰に発現している場合、今回のお問い合わせのハーセプチンという生物学的製剤が選択されます。

ハーセプチンの副作用は心臓毒性です。とくに、他の心臓毒性のある抗がん剤と一緒に使用されますと心臓の機能が障害されます。ハーセプチン開始される前には必ずエコーなどで心臓を検査されてください。


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