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乳がん(ガン、癌)の抗がん剤治療と問題点

乳がん(ガン、癌)の抗がん治療は、今のところ乳がん患者さんの生命予後や生活の質を改善するというしっかりとしたエビデンスはありません(Lancet 1998; 352: 930-942 etc.)。現在主に使用されている乳がんに対する抗ガン剤は以下のものです。

  • CMF(サイクロフォスファマイド、メソトレキセート、フルオゥユーラシル)

  • サイクロフォスファマイド(エンドキサン)
      アルキル化剤、放射線類似物質、主な副作用に出血性膀胱炎
  • メソトレキセート
      代謝拮抗剤、主な副作用に骨髄抑制、間質性肺炎
  • フルオゥユーラシル(5−FU)
      代謝拮抗剤、主な副作用に骨髄抑制、皮膚炎、吐下血
  • ドキソルービシン(アドリアマイシン、アントラサイクリン
      放射線類似物質、主な副作用に心毒性(動悸、息切れ)、骨髄抑制など
  • エピルビシン(ファルモルビシン、アントラサイクリン)
      放射線類似物質、主な副作用はドキソルービスンと同じだが、乳がんに対する薬効は劣る結果がでている。

  • 抗エストロジェン抗がん剤:タモキシフェン(ノルバティックス)
      エストロジェンの作用を妨害する。副作用は更年期障害、月経前症候群(抑うつ、顔のほてり、イライラ)。子宮がん、子宮内膜症を誘発する危険があります。

いずれの抗がん剤も重篤な副作用をもつために、著しく生活の質がおかされます。効果も限定的で使用に関しては、十分な注意が必要と考えます。


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